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ダライ・ラマ法王 中国人やモンゴル人と謁見

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(2006年1月10日 ダラムサラ)

ダライ・ラマ法王は、カーラチャクラ灌頂のためにインドのアマラヴァティを訪れた、中国本土からの中国人150人と特別に謁見を行いました。

ダライ・ラマ法王は、中国における仏教の状況について言及し、「仏教は、チベットより400年も前から中国で信仰されていました。仏教の導入では中国の方がチベットの先輩です。しかし、仏教の勉強と保存については、先輩よりも弟子の方が貢献しているといえましょう。もし、チベット人がいつかチベットへ帰れる日が訪れたら、仏教を通じて、中国人にもっと貢献できると思います」と述べました。

また、チベットと中国の関係においてダライ・ラマ法王は、「私はチベットの完全独立を主張せず、中国人民共和国の枠組みの中での“中道のアプローチ”を考えています。」と述べ「中国政府は、ダライ・ラマは分裂主義者だと言いますが、皆様はどう思いますか?」と尋ねると、中国人全員が一斉に「いいえ!」と答えました。

質疑応答のあと、ダライ・ラマ法王は「われわれはより良くあたたかな人間味のある人生を送るために、慈悲心と平和を養い、思いやりのあるあたたかい心を築き上げ、もっと積極的に努力すべきです」と述べられました。
「特に、僧侶と尼僧は一時的の世俗的の娯楽に執着せず、われわれの偉大な学者たちが残してくれた仏教の知恵を学び、それに専念すべきです」

同じ日、ダライ・ラマ法王は200名の地元インド人の役人と、300人のモンゴル人ともそれぞれ謁見を行ないました。

今回の第30回目のカーラチャクラには、チベット本土から8,000〜9,000人、ヒマラヤ地域から5,000人、インド在住一般チベット人40,000人、インド人6,000〜7,000人、僧侶と尼僧16,000人、世界36カ国から外国の方4,000人、合計8万〜10万人の方々が参加しています。

写真:AFP